洗面所を優雅で便利なメイクルームに!〜ドレッサー付洗面台について〜
皆様はご自宅のどの場所でメイクされているでしょうか?
ドレッサーを置いた寝室、洗面所の洗面化粧台、メイク道具を持ってきてリビング等で、と人それぞれかと思いますが、
洗面所でされるメリットは・・・
・すぐに手を洗える
・洗顔とワンセットで動線がスムーズ
寝室でされるメリットは・・・
・洗面所だと他の家族が利用する
・人前でメイクするのが嫌だから個室で
リビング等でされるメリットは・・・
・ほかに専用のメイクスペースを作らなくていい
・テレビ等何かをしながらできる
等が主な理由な様でしょうか。
洗面所の洗面化粧台前でメイクされている方も多いのですが、多くの洗面化粧台は「手洗い」「洗顔」を主用途にしており、また、浴室横に洗面所がある事が多い事から洗面化粧台の収納もアメニティやタオルや着替え等を収納する事を主としており、メイク道具が収納しにくく使いにくいと感じられている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
▽洗面化粧台・洗面所に関する記事も併せてご覧ください。
今回は、洗面所の「洗面化粧台に使いやすいドレッサー機能を持たせてみては?」というご提案です。
【目次】
1:ドレッサー機能とは?
ドレッサーとは「座ってメイクをするための家具」の事で、寝室やリビングに置くドレッサー家具として商品も販売されています。
ドレッサー機能をピックアップしますと
・椅子にすわってちょうどいい高さと
・メイク道具を広げられるカウンター広さ
・座った位置から手の届く範囲にメイク道具やヘアケア用品を収納
・ドライヤーや美顔器などの電化製品の収納場所及びコンセント位置
・手の届く範囲にごみ箱置き場がある
・座り位置で顔が見える鏡
・メイクし易く顔を照らす照明
・自然光が入る窓
があげられます。では、次にそれら機能を洗面化粧台に組み込む事について考えていきましょう。
2:ドレッサー機能を持たせた洗面化粧台プラン
・「椅子にすわってちょうどいい高さ」について
一般にダニングテーブルやデスクの高さは720㎜前後で、それに合わせる椅子も座面の高さも450㎜程度の物が多く、一般的な身長において作業しやすい座り心地いいテーブルを椅子の高さという事です。
一方洗面化粧台の高さは800㎜〜850㎜であることが多く、これは立って洗顔をする際に腰を屈めて使いやすい高さである理由です。
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このふたつの機能の最適な「高さ」が違うのですが、それを解決する方法として、ベッセルタイプの洗面器(置型洗面器)を使うという方法があります。
つまり、ベッセル型洗面器自体に高さが100㎜〜150㎜程度ありますので、洗面器をカウンター上の設置すると、カウンター高さは720㎜にしたら、洗面器上部で850㎜程度になるという事です。
話が少しずれますが、よく弊社にオーダー洗面化粧台を依頼されるお客様から「清掃性をよくしたいのでカウンター一体型の洗面器がいい」と言われます。カウンター一体型の洗面器はカウンター(素材は人工大理石であれメラミン化粧版であれ)に人工大理石シンクをシームレスでジョイントしたものなのですが
確かに、カウンターと洗面器のジョイント部分にコーキングが必要ないのでコーキング部の汚れはなくなります。ただしベッセル型の洗面器であれ外側のカウンターと接する下部の形状がカウンター面接するラインでなく、ほぼ垂直であれば最小限のコーキングで綺麗に納まりますのでコーキング部の汚れはそれほど気にする必要がないというのが私どもの考えです。
確かに、奥の壁に接しない洗面器の場合、洗面器奥にカウンター面があるので、その部分は清掃性は多少落ちますが、洗面器下部のラインがほぼ垂直であれば清掃しにくいというわけではないです。
「清掃性をよくしたいのでカウンター一体型の洗面器がいい」という要望は実際の清掃性面でなく、感覚的な事ではないかと思っています。
つまり、カウンター上にベッセル型洗面器を設置した場合、「洗面器は濡れていてもいいが、カウンター面は濡れてほしくない」と。逆に、カウンター一体型洗面器の場合、「どこまでが洗面器でどこからがカウンターなのかあいまいなので多少の洗面器周りの濡れは許容できる」という事なのではないでしょうか?
余談になりますが、とある鉄道会社の駅口内の共用トイレの標準使用は、カウンターに洗面器を設置(ベッセル型であれ埋め込み型であれ)するのでなく、陶器洗面器を壁設置にしてカウンターは設けないとなっています。
理由としては、手洗い回りをいかに濡れないかを考えて洗面周りを設計しているが、使う人によっては濡れた手をその場で水は払ったりしてどうしてもカウンターが濡れてしまい濡れた状態のカウンターは清潔感にかける。であれば、カウンターを無くしてしまえばいい!という考えとの事。
つまり「洗面器は濡れていてもいが、カウンターは濡れていては駄目」という感覚が根底があるからなのだと思われます。
話を戻します。それでもカウンター一体式の洗面器がいいという場合の対処方法ですが、カウンター高さが800㎜〜850㎜になってしまいますので背の高いスツールを組み合わせて椅子とカウンターの高さを調整する必要があります。
また、洗面所に置く椅子はメイク時に座るだけでなく、湯上りにゆったり座る、一時的な物置きにするなど他の機能性もあります。
・「メイク道具を広げられるカウンター広さ」について
一般的にダイニングテーブルで食事する際に一人が必要とするスペース並べる食類のスオペースや隣に座る人との距離を考慮して、最低W600㎜xD400㎜と言われています。つまり、6人が食事するダイニングテーブルが1800x800㎜以上という目安です。メイク時にはメイク道具を広げて使われるかと思いますが、それほど大きいメイク道具はないですのでメイク時に使用するスペースも最低600㎜ほしいところです。
対して、洗面機能の方も前に人が立つ事を考慮して600㎜は欲しいです。よって、ドレッサー付洗面化粧台は最低1200㎜のスペースが必要となります。
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・「座った位置から手の届く範囲にメイク道具やヘアケア用品を収納」について
まず、座った状態でメイクをしますので、メイク道具は座ったその位置で届く範囲にある必要があります。また、メイク道具やヘアケア用品は背の低いこまごまとした物から、ヘアスプレー等など背の高い物までありますので、それぞれに適した収納を設置する必要があります。
背の低い物用の収納
背の低いメイク道具を収納するには高さの低い引き出し収納の最適です。高さがあっても無駄ですし、高さがあるからといって、内部で小物入れを積んで収納すると一見整理整頓できますが使用時はとても不便です。極力必要最低限の高さで面積は広いほうが望ましいです。
また内部にはパーティションも設けて小物を整理し易くするといいです。
背の高い物用の収納
化粧水などの瓶類やヘアスプレー等は逆に面積はそれほど必要ありませんのでW150㎜程度のスライドラックを設置しますと座った状態からでも取り出しやすいです。
・「ドライヤーや美顔器などの電化製品の収納場所及びコンセント位置」について
ドレッサーで使う物として、ドライヤーや美顔器などの電化製品もあります。これらもすぐに取りだせる収納場所を用意しておくのと、使いやい位置にコンセントを設置しておく必要があります。
例えば、ドライヤーですと先ほどのメイク道具を収納する背の低い引き出しにもおけます。コンセントはカウンター脇の壁か、ずっと差すしっぱなしは安全上よくないですが引き出しの中にコンセントを設置してすぐにコンセントへ差すようにすると便利です。
頻繁に常にドライヤーは使うものなので、もっと取り出しやすい位置がいいという事でしたら、引き出し横にオープン収納(扉のない収納)を設置しそこに収納しておく方法もあります。
・「手の届く範囲にごみ箱置き場がある」について
忘れがちなのがゴミ箱置き場です。テッシュペーパーなど必ずメイク時にはゴミがでます。ゴミ箱までが遠ければ不便ですしすぐに捨てないとカウンターが散らかってしまいます。
ドレッサー部分の下部は椅子を仕舞える、脚がはいる様に上部の薄い引き出しだけなので、足元にゴミ箱を置く事ができそれほど邪魔にはなりません。
スペースに余裕があれば、キャビネット内部にゴミ箱置き場を組み込んでもっと使いやすく綺麗に見せる事でもできます。方法として、キャビネット側面にゴミの投入口を設置するか、カウンター上に設置する方法があります。
・「座り位置で顔が見える鏡」について
当然ですが、座った状態で顔を写しやすい位置に鏡が必要です。
但し、隣の洗面所スペースは立って使用しますので、立った状態で使用しまうので立った状態で最適な高さに鏡を設置します。
カウンター面から上部すべて鏡にできればいいのですが、鏡付収納にする場合 カウンター上から鏡付収納までの間の鏡は奥まったか所になり使いにくいですし、洗面部分の水跳ねによる汚れも気になります。
解決策として二通りの提案があります。ひとつは、卓上鏡や壁面設置のアーム付鏡を置くという方法です。
これら鏡は物として高級感があるものが多いですので、洗面所まわりの雰囲気を壊さずに機能的な鏡を手に入れる事ができます。
もうひとつの提案として、ドレッサー家具には組み込まれた物が多いのですが、カウンターを跳ね上げると裏面に鏡が付いている家具です。
カウンターを跳ね上げるとちょどいい高さに鏡が出来、カウンターを上げる事により、引き出し内の収納物が見えてアクセスできるようになります。
・「メイクし易く顔を照らす照明」について
顔全体を影が出来る事なく均質の照らす照明が必要です。所謂「女優ミラー」「ハリウッドミラー」と呼ばれている、鏡にLEDライトを埋め込んだ照明が最適です。
市販品でこのような鏡が沢山の種類が販売されていますのでそれを洗面化粧台ドレッサーに組み込むか、オーダー製作では鏡の自由な位置にLEDを埋め込む事ができ、機能性とデザイン性を両者を求める場合はオーダー製作が望ましいです。
洗面所でメイクされる派の方で新築やリフォームされる方は、これらの点を念頭にドレッサー機能を持つ洗面化粧台を選んだり、オーダー製作依頼すれば、きっと素敵なメイクタイムが訪れるかと思います。
3:ドレッサーに手洗い・洗顔機能を持たせる方法もある
前項まで、洗面化粧台にドレッサー機能を持たせる事についてお話してきました。
冒頭でお話しました通り、寝室にドレッサーをおいてメイクされている方も多いかと思います。そもそもがドレッサー家具なのでメイクには不便を強いられる事はないかと思いますが、洗面所と比べて「水」が使えません。
だったら、寝室のドレッサーに洗面機能を持たせてしまえばいい!ていうのが私どもの考えです。
洗面機能というと、クローム色の蛇口(水栓)、白も衛生陶器と言った給排水設備機器的なイメージが強いですが、それら既成のイメージを払拭するデザインの水栓や洗面器もございます。
これらを使い、寝室のインテリアにあったドレッサー洗面家具を作る事もできますし、壁面収納に洗面ドレッサーを埋め込んで一体化して作る事もオーダーでは可能です。
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