洗面台の蛇口（水栓）を交換する際に知っておきたい５つの事
2020.10.06
一般に蛇口（水栓）の寿命は10年と言われていますが、使う頻度や使用状況によりもっと早く壊れたりもっと長く使えたりします。
パッキンが切れて水漏れしている場合はパッキンだけを交換すれば治りますが、内部のバルブやカートリッジが壊れた場合などは、壊れた部品の交換だけで治る場合もあるのですが、古い蛇口だと交換部材が手に入らない、そこ以外にも不具合があったので結局治らなかったという事態になって、交換部材のコストよりより業者さんの手間がふえ最初から蛇口（水栓）自体を交換したほうが安い場合もあります。
なにより、毎日使う洗面の蛇口（水栓）だからこそ古くなってきたら水漏れや故障する前に予め交換しておくのも安心かと思われます。本記事は、蛇口（水栓）を交換する際に慌てないために、事前に知っておいて欲しい事についてお話します。
▽洗面化粧台・洗面所に関する記事も併せてご覧ください。
【目次】
１：現状の水栓の種類を確認しよう
まず、ご自宅の洗面所に設置されている蛇口の種類はどんなタイプなのか把握する必要があります。洗面の蛇口の種類について詳しくはこちらをお読みください。この記事を読んでいただければどんな水栓の種類があるのは把握できたと思います。
▽蛇口（水栓）の種類と選び方について詳しくはこちら
洗面所手洗い～蛇口（水栓）の種類と選び方～毎日使うからこそ、こだわりを！
カウンター設置タイプの手洗い水栓をまとめますと、
・混合水栓と単水栓
・操作方法によりツーバブル水栓とシングルレバー水栓
・洗面カウンターの設置穴数の違いに
より下記のタイプに分かれます。
・単水栓
レバータイプの単水栓
開口穴は１つで 25、35Φ程度
ハンドルタイプの単水栓
開口穴は１つで 25Φ程度
・混合水栓
ツーホール・ツーバブル混合水栓
開口穴は２つで 30～35Φ程度 ピッチは85 102 120
スリーホール・ツーバブル水栓
開口穴は３つで 30～35Φ程度 ピッチは100～150
ワンホール・シングルレバー混合水栓
・開口穴は１つで 36～40Φ程度
ツーホール・シングルレバー混合水栓
開口穴は２つで30～3Φ程度 ピッチは 102
主にツーバブル混合水栓からシングルレバー混合水栓への交換用
ツーホール・コンビネーション混合水栓（シングルレバー）
開口穴は２つで 36～38程度 ピッチは100～200程度
主に抽斗式シャワー水栓で吐水口とレバー間隔は100～200程度の範囲で自由に決めれます。
２：どのタイプの手洗い水栓の変更できるの？
基本的に洗面ボールや洗面カウンターをそのまま利用する場合、穴径や穴ピッチ、湯の給水管の有無から同じタイプの水栓に交換する事になります。
但し、ピッチ102のツーホール・ツーバブル水栓からツーホール・シングルレバー混合栓や
湯の給水を追加すれば、単水栓からシングルレバー混合栓には可能。（※開口穴を大きくする必要がある場合があります）
等の手洗い水栓のタイプを変更する事も可能ではあります。
また、水栓設置穴のついている陶器洗面器では無理なのですが、人工大理石の洗面カウンターですと追加で穴をあける事が出来ますのでワンホール・シングルレバー水栓をツーホール・コンビネーション水栓に交換できなくもないです。
逆にアクリル系人工大理石カウンターであれば同じ材料を使用して開口を埋めて、ツーバブル水栓からシングルレバー水栓に変更も可能です。ですが穴を埋める作業は職人さんの手作業ですので結構手間、コストがかかってしまいます。そのような変更を希望される場合は洗面カウンターごと交換したほうがいいかもしれませんので施工業者様に相談されるのがいいかと思います。
３：交換お勧め水栓タイプ
水漏れや故障、古くなったから水栓を交換するといった場合がほとんどだと思いますがどうせ交換するなら、同じ機能だけでなく、機能的にデザイン的にもよくする事を考えて見るのはいいかもしれません。
・整流吐水から泡沫吐水の水栓にする
写真のように 泡沫吐水は水に気泡をふくませた吐水でメリットとしては
・気泡を含んでいるので、水跳ねがしにくくなる
・同じ手洗い時の感覚において、水量がすくなく済み節水できる
という事があります。
・水栓のデザイン性をあげる
機能的には同じでも、水栓自体のデザイン性が高い商品も多々あります。毎日使う手洗い水栓ですから気入ったデザイン性の高い商品を選ぶのもいいかもしれまえん。洗面所の雰囲気は水栓からはじめるといっても過言ではありません。
▽水栓でおしゃれな洗面化粧台を作る方法はこちら
水栓（蛇口）選びでこんなに変わる！おしゃれな洗面化粧台の作り方
４：交換費用は？
水栓交換にかかる費用の内訳は
・水栓代金（新しい水栓の代金）
・副資材代金（水栓を交換すると変更により止水栓とそのまま接続できない場合がありその場合、追加で給水管をつなぐ必要がる）
・既存水栓廃棄費用（古い水栓をそのまま置いておくなら必要ありません）
・取り付け施工費（業者様の手間代や経費）
になるのですが、実際のところ多くのリフォーム・水栓交換業者が、ある程度の水栓バリーションから選んでいただくような形で 取り替えセット材工一式金額で販売している事が多いです。
様々な業者様がおられますが大よそ
・単水栓の交換で13000円～30000円
・ツーバブル混合水栓の交換で 15000円～30000円
・シングルレバー混合水栓の交換で 20000円～40000円
程度の金額が相場です。
ただし、水栓の金額は同じタイプであれ安いのから高いのまで様々ですから、どこのメーカーのどの水栓なのか？を確認し、メーカー品番等わかりましたら、そのメーカーのホームページ等で詳しくその水栓について確認するのいいです。中には、どこかよくわからない保証のない水栓をセットしている業者も一部見られます。基本的に国内メーカー品であれば問題なしと言えます。
これらの、リーフォーム・水栓取り替え業者様がセット販売している水栓ではない別のお気に入りの水栓に交換したい場合や、違うタイプの水栓に変更したい場合もあるかと思います。その場合、その旨を伝え取り替えを請け負ってくれる業者を探す事になります。
交換費用は 水栓代金の定価の（60％～100％）+施工費（10,000～20,000円）程度になるかと思われます。
５：業者の選び方・注意点
・選び方
業者の選び方ですが、おおまかに
・インターネットで探す
・ご近所のリフォーム業者様や水道工事様を探す
方法があります。
それほど水栓に拘りがない場合は、材工セット販売している業者様をインターネットで探す方がいいと思います。それら業者は販売水栓のバリーションを絞って大量購入しているので商品販売単価自体は安いのでコストを抑えられるメリットがあります。
拘りのある水栓にしたい場合や、違うタイプの水栓に交換したい場合（洗面カウンターなどの加工等も検討する必要があるため）は、そのような一式販売しているネット施工業者ではなく、ご近所のリフォーム、水道業者に依頼する方が、様々な相談、要望に対応していただけるかと思います。
・注意点
業者選びの注意点・確認すべき事項ですがネットで探した材工セット販売している業者ですと
・追加費用がかかる事はあるのか？
・その場合（例えば給水管が届かず追加で用意した等）最大どれくらい追加費用かかるのか？の見積もり
ご近所の業者様ですと
・要望の水栓に交換してくれるのか？
・別のタイプの水栓に交換するためにどんな方法をとるのか？（カウンター加工？交換？）
・見積もり価格とその内訳
については最低確認すべき事項です。そして少しでも疑問やわからない事があれば何でもどんどん質問しましょう。回答を拒んだり、あやふやな回答する業者ですと、依頼しないほうが無難です。
６：まとめ
水栓交換する際に知っておいて欲しい事をお話しました。水漏れが発生しても、水栓が壊れても、これで交換される際も安心かと思います。その際はまたこの記事をお読みいただければと思います。毎日使用する洗面所の蛇口（水栓）ですので、違和感を感じたらなるべく早めに交換しておく事をお勧めします。
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